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ファクタリングは最近になって取引数が増加してきている、日本では比較的新しい資金調達です。

 

スピーディーで便利だという口コミがある反面、違法性や危険性を指摘する専門家がいるのも事実です。そこで、ファクタリングの安全性と危険性についての情報を整理して解説いたします。

 

 

違法性が指摘されるのはなぜか?

ファクタリングの違法性

 

ファクタリングの違法性が指摘される最大の要因は、貸金業法に基づく貸金業登録が不要なためです。

 

現在の日本において資金調達方法としてメジャーなのは、銀行融資、ノンバンク系金融機関による融資、公的融資などのお金を借りるスタイルです。この場合、銀行法や貸金業法、出資法、利息制限法などの管理する法律が存在します。

 

しかしファクタリングは融資ではなく債券の売買契約であるためこうした法律による制限を受けないのです。つまり現時点で日本の法律ではファクタリングを定義づけて管理する法律がないわけです。そのため安全性や法に基づく正当性が疑問視されることがあります。

 

ファクタリングは法律に沿ったものか?

ファクタリングと法律

 

結論を述べるならファクタリングは法的な裏付けのある正当な経済活動の一つです。
詳しくは下記関連記事で説明されていますが、以下の法律に基づくものです。

 

  • 民法555条「売買契約」
  • 民法466条「債券の譲渡性」
  • 民法467条「指名債権の譲渡の対抗要件」

 

 

これらの法律による裏付けの基に行われるのがファクタリングです。2社間ファクタリングに加えて3社間ファクタリングも、こうした民法の規定の基に行われています。

 

ただし債権を担保にした融資契約となりますと、貸金業法に基づく貸金業登録が必要な業者が扱う必要があります。

 

ファクタリングの危険性が指摘されるのはなぜ?

ファクタリング業者逮捕事件摘発

 

ファクタリング会社の中には、悪徳業者が存在し逮捕事件に発展する例もあるため、危険性が指摘されることがあります。

 

一例として、2017年に摘発された事案では、ファクタリング契約を装った融資契約を行い、法外な利息を求めた悪徳業者が逮捕されました。この業者は貸金業登録を行っておらず融資を行うことはできないにも関わらず、出資法で定められた最大利息を上回る利息を要求したため、この二つの法律に違反したことが逮捕理由です。

 

こうした違法業者が存在するゆえに「ファクタリングは危ない」というイメージにつながっているのかもしれません。ですから少しでも怪しいと思った業者とは契約を避けるのが最善です。弁護士に相談するなど必要な措置をすぐに講じることも、トラブルや被害を避ける点で重要です。

 

それでもファクタリングが安全と言える理由

 

ファクタリングの危険性があるのは事実ですが、これはヤミ金の問題が指摘される融資の世界にも言えることです。悪徳業者はいつでも利益を狙っており、絶対に安全と言えるサービスは存在しないのが事実なのです。

 

それでもファクタリングが安全性の面で際立った問題がないと言えるいくつかの理由は以下の通りです。

 

  • 経産省もその価値を認めている
  • 欧米では一般化したサービスである
  • 業者の比較ができる

 

これからその点を短く取り上げて検証しましょう。

 

経産省もその価値を認めている

 

経済産業省も認めるファクタリング

 

実は経済産業省もファクタリングの有効性や価値を認めており、売掛債権を用いた資金調達が国の施策の一部であることを、経産省中小企業庁がアナウンスしています。

 

欧米では一般化したサービス

 

ファクタリングはここ数年で誕生したシステムではなく、欧米では一般化された経済活動の一部とみなされています。アメリカでは1900年代の初めから流通し始めたと言われており、同時期のアメリカの経済成長の裏にはファクタリングの貢献もあったと言われるほどです。

 

日本においてのファクタリングは1970年代に始まったと言われています。いずれにしても世界的な規模でみると100年以上の歴史を持つサービスだという事です。

 

業者の比較ができる

ファクタリング業者比較

 

危険性や違法性が指摘される業者がいるのは事実ですが、誠実な事業を行う業者が大半であることも忘れてはならない点です。そしてインターネットなどで情報をしっかりと集めれば、誠実な業者を比較して選ぶことができます。

 

売掛債権による商取引を行う際には自社で相手先企業の与信審査を行うはずです。そのようにして発生した売掛債権を売却する際にも、相手先となるファクタリング会社をよく調査して選ぶのは当然すべき努力といえます。

 

求められるのは利用者のリスク管理

ファクタリング業者を選ぶ際のリスク管理

 

先ほども述べましたが、どの業界であれ100%安全だと言い切れるものはありません。しかし危険を回避するために行える事柄があります。それが、リスク管理をしっかりと行う事です。

 

  • 事前に情報を収集する
  • 手数料や各種費用は書面で確認する
  • いくつかの業者を比較する
  • 危険を感じたらすぐに弁護士に相談する

 

上記のような点を常に意識していればトラブルの多くは避けることが可能です。

 

売掛債権という会社の資産を上手に活用する点で、ファクタリングの持つ可能性は非常に大きなものです。スムーズな事業資金調達のためにも、ファクタリングを避けるのではなく、まず正確な知識を取り入れることから始めてください。

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